これ、意外に不思議な知覚の仕方なのですが、当たり前と感じて不思議であること自体がピン来ない人もいるかもしれません。
研究者によっては螺旋階段になぞらえる人もいます。
回りながら上っていき自分の真下を見ると同じ音名の階段があるイメージですね。
同じ音に聞こえると書きましたが、聴音レッスンをしていると同じに聞こえていない人も実はいます。
「7度よりは広いし9度よりは狭い」という幅感覚はありつつも「同じ」には聞こえないという聞こえ方です。
ただ、オクターブ音をあちこちで鳴らしながら、共通するクローマ(ピッチカラー、そのピッチの雰囲気、色彩感)を感じる、探るように促すと同じに聞こえてくるようです。
人間以外の動物もオクターブを「同じ音」と感じるのか?
アカゲザルでの実験がありました。
http://www.neuroscience-of-music.se/Wright.htm単音での比較だと認識出来ないけれど、簡単なメロディだとオクターブ違いを同じものと認識するようですね。
「オクターブ効果の起源が、オクターブ層で組織化された哺乳類の聴覚視床の特定の周波数マップにあることを示唆している」
だとすると、オクターブの知覚には生物学的な根拠があることになりますね。
哺乳類以外はどうなんでしょう。
どんどん高く(低く)だけ感じてオクターブの類似は感じないのかどうか。
ドリトル先生になって色んな動物に訊いてまわりたいところです。