続きです。
C(ド)の音でのオーラルリコール(頭の中で鳴らす)練習の方法を前回書きました。
この後色々な練習ができます。
C以外の11音それぞれを、独立した単音として同じようにやるのもいいです。
ただ、この場合は少しずつ音を増やすようにします。
Cを起点に頭の中で相対的に色々な音に行き、その音をハミングで歌ってから確認、という練習もいいですね。
たとえばCのメジャースケールの中の音、DEFGABの音に行き、頭の中で鳴らしてからハミングで歌い、楽器で確認、などします。
歌いながら何となく行く、のではなく、必ず頭の中で聴いてから行く、がポイントです。
ノド感覚ではなく、音そのものの相対幅で。
全ての音程が出来そうな人は半音階全てを通るようにします。
言語の場合、殆どの人が、声を出さずに、頭の中の音声言語(や文字)で思考することが出来ることと思います。
音楽でも(使う脳の部位は多少違うものの)同じことが出来ます。
慣れれば(少し時間はかかりますが)12音どこからどこでもランダムに思い浮かべることも出来ます。
調性音楽だけやるからランダムに思い浮かべる必要はない、という人も多いでしょうが。
単音だけでなく、複数音のオーラルリコールもこの延長線上にあります。
例えばCを思い浮かべたらCのコード(ドミソ)もアルペジオで思い浮かべ、歌って確認、という具合です。
先ずはメジャーコード、マイナーコードを色々な根音で思い浮かべ、慣れたらそれ以外の3和音、さらには4和音、と思い浮かべる音を増やしていきます。
音をオーラルリコールするとき、譜面や楽器(鍵盤がわかりやすいでしょう)も一緒に視覚化するのもいいですね。
譜面を同時に視覚化するようにしておくと、初見、読譜の本当に実質的な部分をトレーニングすることにもなります。
文章にするととても抽象的な感じかもしれませんが、やることは極めて単純です。
自分の中でクリアに思い浮かべられるようになってくると、外で鳴っている音楽を聴音するときもハッキリ聴き取りやすくなります。
やりやすいところからやってみてください。
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